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第0章ー01 今までのお話
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田舎育ちの田口銀太は、家族の反対を押し切って、通っていた大学のある梅沢市役所に就職した。
地元の議員をこなす父親や、農協職員の兄からは「戻ってこい」と言われていた彼だが、甘やかされた環境ではなく、見知らぬ土地で、自分の力を試したいと思ったからだった。
しかし、元々不器用で、人馴れに時間がかかる性格が災いし、数年のスパンで異動を繰り返す市役所という場所に馴染めずにいた。
そんな寂しい独身男の彼が配属された部署。
それが『教育委員会文化課振興係』であった。
振興係には、田口が驚くような変わった職員たちが配置されていた。
優しいパパでありながら、人弄りが趣味の渡辺。
デブでヲタクで、コミュ障の矢部。
骸骨で嫌味な谷口。
閻魔大王の如く、地の底から響く怒声の持ち主、澤井事務局長。
そして、だらしのない、だけど笑うと魅惑的で目が離せない保住係長。
一癖も二癖もあるメンバーに翻弄されながら、田口の愉快な市役所ライフが始まった。
出来ない企画書に我を失ったり。
気に食わないはずだった上司なのに、いつの間にか心惹かれてしまったり。
雲の上のような存在である澤井と保住を取り合ってしまったり。
エプロン姿で家政婦みたいな任務をさせられたり。
切ない恋心に胸がキュンキュンしてしまったり。
すったもんだの振興係ライフを過ごす田口。
やっとの思いで手に入れた保住と、喧嘩するほど仲がいいと言わんばかりに、愛を深めていく。
矢部が異動になり、後輩も出来て、一回りも二回りも成長を遂げる田口だが、保住とともに、市役所内部の派閥闘争に巻き込まれ始める。
また、同期との交流や、お見合いまでさせられて、慌ただしい毎日を送っていたが、今回、保住に連れられて「市制100周年記念事業推進室」へ異動。
二人は新しい部署でのスタートを切るのだった……。
かなりアバウトです。
詳しくは、〜振興係編〜をご覧ください。
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