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幸せ
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坂田side
「ねぇ、坂田」
『ん〜?』
帰り道、隣で歩きながら話しかけられる。
心臓がドキリと一度上がる。
日焼けを知らない白い肌。
少し茶がかった髪の毛。
やっぱり好きだ
「センラって知ってる…?」
『知ってる。』
「ほんとっ!?」
『うん、なんで?』
嫌な予感がする。
「センラってどういう子が好きか知ってる?」
あぁ、やっぱり、嫌な勘が当たった。
『う〜ん、しらんな』
「あっのな、今日いじめられてる時に助けてもらったんだ。
その時のセンラ…かっこよかった…」
『うん、』
そんな顔しないで、そんな嬉しそうにしないで、僕以外の人を思いながら笑わないで…
「次いじめられたら俺にませときって、俺が助けたるって、」
かっこよかった…。
初めて、生きたいって思えた
あぁ、神様。これは罰ですか?
自分で行動しなかった、この人を助けられなかった僕への罰ですか?
こんなに近くに入れたのに、、、
何をしていたのだろうか自分は、、、
もし、そこで助けたのが僕だったら貴方は僕のことをそんな顔で、目で見てくれますか…?
「坂田、どうしたらセンラと仲良くなれるかな…?」
『しゃーないな!僕が幼なじみの恋を応援してあげようじゃないか!』
「こ、恋って、、、そういう訳じゃわねぇよ…。
ただ、かっこいいなっておもっただけだし…
す、き、とか、』
どこまで僕はお節介なのだろうか、
涙が出ないように、必死で笑顔を作る。
『で、好きなんやろ?』
「う、うん、すき、なのかも…」
『そっかぁ、』
涙が出るのを必死に我慢した中2の秋
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