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幸せ
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坂田side
あの日からセンラとまともに話せなくなった。
それでも、何度も何度も近づいてくるセンラ。
「坂田!俺、なんかしたん?なんで、避けるんよ!
前まで仲良くしてたやんか!」
『うっさいねん!お前に僕の気持ちなんか分からんやろ!?
お願いだからほっといてや…!!!』
「さかた…」
悲しそうに呟くセンラに背を向けたまま、スタスタとその場から逃げ出す。
___________
「坂田〜、なんかセンラの様子が変なんだけど知らない?」
『し、しらんな』
あの日からうらさんとセンラはよく一緒にいるようになった。
その代わり自分は、同じクラスで仲良くしていたセンラとあまり話せなくなっていた。避けていたのもそうだが、中休みなどはうらさんとセンラが一緒にいるのを見るのが辛くて、屋上でよく一人だべっている。
「そうなんだ〜、そういえばさ、最近お前もなんか様子変じゃない?なんかあったの?」
その言葉に一瞬心臓が跳ね上がる。
『そんなことないで?それより最近センラとどんな感じなん?』
人間焦ってもしっかり返答はできるようで、冷静に、なにか感じ取られないように、いつものように話返す。
「そ、そんなこと聞くなよ、でも、そろそろ告ろうかなって…」
『そうなんやね、がんばってな』
今、自分はどんな顔をしているのだろうか。
きっと、また作り笑いを貼り付けてるんだろうな。
そんなことを考えていた中3の夏。
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