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幸せ
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坂田side
「坂田!お泊まり会しよーぜ!」
休日に家のチャイムがなったと思い、ドアを開けると大きなバックを持ったうらさんが立っていた。
『……は?』
「だーかーらー!お泊まり会しようぜって言ってんだよ!!!」
この男はどこまで幼いのだろうか。だから、身長も(((殴
『え〜、だるいって』
「親父さんからは許可もらってるからだいじょぶ」
親父から貰ってたとしても、僕からの許可は???
『まぁ、いいけど。入って』
「おじゃましまーす!」
『じゃまするなら帰ってや』
「なんでだよwww」
『www』
こうやって話していると、やっぱり好きなんだと毎回思う。
絶対に叶わない恋だと分かっているのに…。
________
時は流れ、もう寝ようとしてた時だった。
「ね〜、さかちゃん、一緒に寝ない?♡」
『は?』
何を言ってるんだこの人は
「聞いてるの!?一緒に寝よっつってんだよ!!」
『あ、あっ、はい。』
反射的に返事をしてしまった。
僕が考え事をしている間にすっぽりと僕の布団のなかにはまっているうらさん
「さかた!はやく!!」
『はぁ、はいはい』
返事をしながらうらさんの隣にはいる。
一人用の布団なので、子供とはいえ成長期の男二人が入るのはなかなかきつい。
だが、あいにくうらさんはぼくよりも10センチほど身長が小さいので僕の体の中に収めればなんとかいける。
「こうやってねるの久しぶりじゃね?」
『そうやね。』
幼い頃はよく、どっちかの部屋にいっては同じ布団で寝たものだ。
2人で布団に入りしばらくと気が立った頃、
「ねぇ、さかた。好きな人が他の人を好きなのを知っていながら、自分は伝えないで相手の近くにいるのと、相手に拒絶されてもいいから思いを伝えるの、どっちがいいと思う?」
なんでそんなこと聞くの。そんなの決まってんじゃん、
『…。ぼくは相手の近くにいるかな。』
「なんで?だって、その人は他の人が好きなんだよ?
それでも近くにいるの辛くないの?」
辛いよ、めちゃめちゃ辛い。でも、
『辛くてもええんよ。…だって、辛くてもいいくらいその人が好きなんやもん。その人といたいんやもん。その人の幸せが僕の幸せやと思ってる。だから、別に僕はええねん。その人が幸せなら…』
思っていることを言った。それくらいうらさんが好きなんだもん。
君とぼくは結ばれない。そんなの分かってる。だけど、あと少しの時間でいいから君と過ごしたい。
こんなに近い距離にいるのに君は僕を恋愛対象として見てはくれない。
ならずっと、幼なじみとして、大親友としてうらさんのちかくにいたいと思ってる。
うらさんの幸せが僕の幸せなんだ
『ねぇ、なんでこんなに辛いんやろ。ぼく、悪いことでもしたんかな…?なんで、あの人は僕のこと見てくれないんやろ……』
自分でも気づいてる。今泣いてる。
「そっか…。そんだけその人が好きなんだな。」
『うん、好き…大好き、もう 愛してる。』
「そっか…」
二人で身を寄せあって寝た中三の冬
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