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敬太が兄とか信じられないね はじめちゃん!
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…放課後。
「はーじめちゃん!今日はじめちゃん家に行ける?」
カバンに教科書を詰めて 帰る準備をしているはじめちゃんの服を少し引っ張った。
「家?…まぁ、行けるけど…」
「本当!?よっしゃー!じゃあ、はじめちゃんの好きなピンキークッキー持って行くね!」
ニコッと笑いかける達也に、はじめはキュンとした。
そして頬を少し赤くさせ、無言で達也にぎゅむっと抱きついた。
達也は一瞬戸惑ったが、すぐにやけてはじめの背中に腕を回した。
「えっへへ。そんなにピンキークッキーが嬉しかったんだ。」
無自覚な達也に、はじめは眉をしかめた。
「違う、達也が可愛かったから…」
それを最後まで聞かなかった達也ははじめの腕から退くと、遠い席に座っていた敬太に向かって大声で…
「けえぇえええいいいたぁあぁあ!!今からはじめちゃん家行くから 敬太どっか行けよ!」
と、叫んだ。
「はぁあ!?何で自分家にいちゃいけねぇんだよ!」
「だって、俺の初のはじめちゃん家に敬太がいたら雰囲気がめっちゃんこ悪くなるでしょ!」
「自己中か!お前の望む雰囲気って何なんだよ!えっちか?変態か!!」
「当たり前でしょ!?はじめちゃんと敬太は同じ部屋なんだから、敬太が居たら俺とはじめちゃんがイチャイチャ出来ないじゃん!ふざけんな!」
「お前のその鳥頭にふざけんな!低脳が!てか何 人ん家でイチャイチャしようと考えてんだよ!」
いつの間にか、はじめは耳を抑えて教室から出ていった。
達也はそれを知らずに敬太と叫びまくっている。
ここが、男子校だからまだよかったものの、女子がいたら大変だった。
「とにかく、1人ぼっち非リア非ラブな 伊月 敬太様は漫画喫茶でラ○プラスでもしながら二次元女子と(仮)的ならーぶらぶしていて下さい!ね!はじめちゃ…」
振り返ったけど、そこにはじめはいなかった。
達也は、この世とは思えないような形相で叫び 教室を飛び出して下足へと走った。
「はじめちゃあぁあん!おいていかないでええぇえ!」
達也は、泣きながらはじめの姿を探した。
「いやいや、俺彼氏いるし」
敬太は真顔で…呟いた。
(何この敗北感)
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