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変化
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ーーー翌日
「せーんせっ」
「ん?どうした清水」
清水はこちらを見てにこにこしている。
またもやデジャヴ。
「・・・・・・何」
「ふふ、先生変わりましたよね」
「は?変わったって何が」
「うーん。なんか柔らかくなりました」
柔らかくなった?
それはつまり・・・
「前は硬かったって言いたいのか?」
「いや、硬かったというよりクールって感じでした」
「?そうか?普通に怒鳴ってただろ」
「いえいえ!全然怒鳴ってませんでしたよ!」
一体何を見てそう判断したんだ。
確かに俺は怒鳴りまくってたぞ。
・・・いや、まてよ?
よーく考えてみると俺を怒らせてたのっ篠村ばっかだったような。
まぁ、篠村といることが多かったからな・・・。
ふと昔を振り返ると、改めて俺は思った。
昔の自分は誰かを怒鳴ることなんてなかったな、と。
それは無理もない。
怒鳴る相手などいなかったのだから。
この変化は良いことなのか悪いことなのかはわからないが、少なくとも俺は今の生活を「良い」と思っている。
となれば、この変化は俺が良い方向に向かっている証拠なのだろうと。
そう思うことにした。
「・・・・そうかもな」
「え?」
「確かに俺は変わったよ。お前らのおかげだな」
「へ??」
俺の言いたいことがいまいち伝わらなかったのか清水はああ、先生もこのクラスに慣れたんですね、とにこやかに言った。
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