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朝焼けと、仲直り。7
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少しの沈黙の後、すばるが口を開いて。
赤「あんなッ…別れよって言ったん…最近忙しくて一緒にご飯とか食べれてへんしッ…ほんなら、付き合っとる意味無いんかなって思ってもうて…」
ぽつりぽつりと話してくれるすばる。
赤「そんだけの理由でッ…やから、ヒナが嫌いになったとかそういう訳やなくてッ…」
紫「分かった。確かに、最近忙しくて一緒に色々出来てへんかったな。ほんまにごめん。」
赤「…俺ん事、嫌いになった…?」
波の音にかき消されそうなくらい小さい声で、そう聞いてきて。
紫「なってへんよ。俺も、喧嘩は何回もしたことあるはずやのに、ずっとすばるんこと考えててん。」
紫「ほんまに、この前はごめん。」
赤「んーん。俺もごめん。」
紫「…もう1回、俺にチャンスをくれんか?」
赤「へ…?」
紫「次はちゃんとすばるを寂しくさせへんから。ずーっと大切にするって約束する。やから、俺と付き合ってくれ。」
すばるの肩をがしっと掴んで言う。
赤「…ええ、よ…?」
ちょっとだけ、潤んだ目でそういうすばる。
俺らは誰も居らん橋の上で。
朝日に照らされながら仲直りのキスをした。
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