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7番目の死霊魔術師5
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「…魔術師さん。
悪いけど、僕は君に捕まるつもりはないんだ。
ましてや、殺される気もないよ」
シは、そういうと長袖の腕を捲った。
その腕の皮膚はまるで人の皮膚とは思えない程傷ついており、
質感までもが変化しているほどだった。
「やはり、バケモノ…」
「バケモノは、僕じゃなくてコイツだよ」
シは、ゆったりした声でそういうと、
座っている足下の棺を踵でどんどんと蹴った。
「僕の事、逃がしてくれたら…」
「コイツを今すぐ射殺しろッ!」
魔術師の言葉に、警察官の全員の銃口が向けられる。
「やっぱ、だめか…」
シは、ため息をついた。
そんな都合の良い事が、この世の中にあるわけないか…
「残念だけど…」
シは、そういうと棺の上に立ち上がる。
標的が分かりやすく立ち上がったので、万が一にも外す事はない。
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