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7番目の死霊魔術師10
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彼等は、一族の血をその誰よりも濃く受け継いでいる存在で、
端正な容姿もさることながら色気や魔力に至まで、
他のヴァンパイアから、秀でたものを持っていた。
だから、多くの人を魅了し、引き寄せる力を持つ。
その事から、α性の者が『原種』とかつては呼ばれていた。
もちろん、α性である彼等は、
幼い頃から一族の長となるように教育される。
強い力と濃い遺伝子を持つ彼等が、そうなる事は当たり前のことだ。
だが、一方で彼が言うように食欲が旺盛だったりと、
何かしら苦労する者も多いようであった。
現在、彼等のような原種やα性は、勿論『滅んだ存在』として扱われる。
「もちろん、性欲も」
棺からカタッと音がした。
ニヤリと微笑んだその色気は、
殺気と見紛うほどに、辺りの空気を飲み込む。
「ほな、兄ちゃん…俺等に喧嘩売った責任とってもらおか」
ぞっとするほど綺麗な男から、微笑みが消えた。
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