アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
リクエスト6: それぞれの発情期が終わった後の甘々なゆったりとした話 1
-
それぞれの発情期が終わった後の甘々なゆったりとした話
[ラーゲルクヴェスト × ロカ]
※ロカの妊娠前の時間軸です。
【side: ロカ】
「ん……」
ふと意識が浮上する、あたたかな温度の中。
ゆらゆら揺れる視界で、優しい瞳がこちらを見ていた。
「起きたか、ロカ」
「んんー……はぁ…ゎ、あーあー」
(声…枯れてる)
伸びをしたついでに漏れた声が想像以上にガラガラで、思わず喉に手をやった。
「たくさん鳴いたからな。水を持ってきてやろう」
コクリと頷くと頭を撫でられ、ラーゲル様が寝室を出ていく。
(す、ごい……発情は何回か経験してるけど、やっぱ事後には慣れないなぁ)
気怠い身体、鉛のように重たくて全然動けない。
声も枯れてるし、まだまだ眠いし。
微睡の中にいるような感覚で、思考がトロンとしてる。
ラーゲル様は僕と逆で、事後はいつも元気がいい。
気持ちがリフレッシュされるのだろうか。まぁ僕も凄く気持ち良かったけど……
(気持ち良かった…なぁ…………)
「こら、寝るのか?」
「んぅ…ラーゲル、さま」
「まだ夢うつつだな。水は飲むか? 冷えているぞ」
「飲むー……」
「ククッ。全く、いつもそれくらい甘えてくれればいいものを」
視界の隅でグイッとグラスを煽る姿。
そのまま顎を取られ、口移しでゆっくりと水が流れ込んできた。
「ふぅ…ん、ん……ん」
(ぁ、おいし…)
思ったより喉が乾いてて少量じゃ足りなくて。
グラスが欲しいとラーゲル様の胸元を叩くと、苦笑しながら口元に持ってきてくれた。
ゴクゴク飲む僕の背を支えてくれながら、ポツリと口が開かれる。
「私には大分慣れたか?」
「?」
「まだ敬語は外れてないが、初めと比べ随分柔らかくなってきたのでな」
「んっ、はぁ……そうですか?」
「あぁ」
わからない、無意識に気を許してるのかな。
ラーゲル様が好きだという気持ちはずっと変わってなくて、寧ろ…どんどん大きくなる……一方でーー
ビクッ
「っ、ひ」
無意識にキュゥッと後孔を締めてしまって、出されたものがトロリと溢れ落ちてきた。
今回もいっぱい出されてる。
まだたくさん、僕のナカにある。
(うれ、しぃ……っ)
「子ができるのも、間も無くかもしれぬな」
「わぁ、っ」
飲み終わったグラスがサイドテーブルに置かれ、ラーゲル様がまたベッドの中へ戻ってくる。
「近いうちに腹の中を足で蹴られるかもしれぬぞ」
「それは……とても嬉しいです」
次の世継ぎとなる使命を負う子。
とても重大なことだけど、どうか父や母として支えてあげたい。
世代交代のその時が来るまでは、伸びやかにスクスクと育って……たくさんたくさん、笑い合ってーー
(子ども、ほしぃ……っ)
想像していたらいつの間にか再びナカが蠢き始め、番を求めてパクパク口を開きだす。
恐らく綺麗なシーツに取り替えてくれているのに、出されたラーゲル様のものが溢れるのが止まらなくて、またトロトロと濡らしてしまって。
ぁ、ぁ、どうしよう、どんどん漏れてきちゃってる。
けど、その感覚が気持ち良くて…またそういう気分に……
「ロカ」
「っ、」
「口で言わぬと、わからんぞ?」
ニヤリと笑ってるラーゲル様は、きっともう気付いてる。
(うぅ…意地悪だ……)
けど我慢ができなくて、赤くなった顔を胸元に押し付けながら身体を擦り寄せた。
「ラーゲルさま、また、ほしぃ……っ」
発情じゃないけど、あんなにもたくさん抱かれたけど。
でも、気怠い身体はまだまだ貴方を求めてその奥を締め付けている。
セックスがしたい。
発情の時のじゃないもの。
「普通に、繋がって…ナカに、またラーゲル様のをーー
ひ、ぁあぁぁあ!!」
「上出来だ、っ」
ズブリとまた固くなってるものを挿れられ、ビクッと大きく身体が揺れる。
(ラーゲル様のだ……!)
嬉しくて嬉しくて、キュウキュウ締め付けるのを止められない。
挿れられてるだけでも気持ちよくて、吐く息が再び熱を帯びてきて。
「ロカ、ロカ、愛している」
「ぁ…っ、ぼくも……あぁ!」
始まった律動に、置いていかれないよう必死にその身体にしがみつく。
そのままもう一回…もう二回ほど繋がって。
太陽が真上に上がった昼過ぎくらいに、僕の腹の音に笑ってようやく起き始めた。
〜fin〜
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 72