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リクエスト13: アーヴィングが嫉妬しリシェが怖がるセックスをする話 1
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アーヴィングが嫉妬しリシェが怖がるセックスをする話
※リクエスト8後の時間軸です。
【side: アーヴィング】
それを見つけたのは、偶然だった。
他国から外交の者たちが訪れ、わいわい賑わう城内。
その廊下を見回りも兼ねて歩いていると、一室から何やら楽しそうな声が聞こえていて。
(? なんだ……?)
薄く扉を開けると、民族服に身を包んだ者が2人、なにかをしきりにを褒めている。
「正直一眼見た時から必ず似合うと思っておりました!」
「いやぁ誠に美しいですなぁ……!」
扉に背を向けており、体格も大きいため何を褒めているのかよく見えない。
他国からの客をこんな風に盗み見るのはやめた方がいい。
だが、不思議と扉から身体を動かすことができずにいる。なんとなく…胸騒ぎがして……
ーーそして、その胸騒ぎは確信へと変わる。
「我が国にもΩはいるが、セグラドルのΩのほうがより神秘的だ」
「十数年ぶりのΩですからなぁ。本当に素晴らしい…実によくお似合いです!」
(……Ω?)
セグラドル? お似合い??
ーーまさか。
扉を全て開き、音も立てずに奴らの元へ向かった。
「ぁの…もう着替えてもよろしいでしょうか?」
徐々に聞こえてくるのは、見えなかった者の声。
ーー嗚呼、やはりこれが正解だったか。
「いやいや!どうかそのままでいてください!」
「もう少しだけ、もう少し…もう少し……」
「…っ、これ以上はーー」
「何をしている」
「「っ!?」」
「! ぁ……」
びくりと奴らの背が跳ね、慌ててこちらを振り返る。
そんな2人の隙間から見えた、その者の姿はーー
「………ほう……?」
ビキッと青筋が立つのを感じた。
考えるよりも先に腕が動き、自身のマントを取ってその者を包む。
「これは、何をしておられたのか伺ってもよろしいか」
「ぁ……っ、これは…ですね、その」
「言い逃れはできんぞ。セグラドルのΩに……
我が番に、何を着せている?」
その者…リシェを自分の背後へ隠し、真っ向から相手を睨みつけた。
リシェが着ていたのは、まるで踊り子のような民俗調の衣装。
女性が着る水着のようなものを身につけ、ヒラヒラした透けた布を腰に巻いている。
服には所々鈴が付いており、シャラ…と不思議な音を鳴らしていて。
あまりに露出度の高いその服は、元々のリシェの綺麗さと上手く合わさって艶麗な雰囲気を醸し出していた。
恥ずかしそうに目を伏せるその顔が煽るように魅惑さを足していて…とても人前に出せるものではなくて……
「ーーっ!!」
「ひ、ひぃぃ……!」
俺が恐ろしいのか、腰が抜けたようにその場へ座り込む2人。
それでも睨みを緩めず、一言も喋らずに圧をかけていく。
ここまで血が登るのはそうそう無い。
全ての思考が停止し、目の前の出来事でいっぱいになる。
ズグリと生まれたドス黒い何かはあっという間に胸へ広がり、沸々と怒りしか溜まってこなくてーー
「ぁ、アーヴィング様っ!」
「なんだ」
「っ、その…ぼ、僕が話を……」
「駄目だ………いや、そうだな」
振り向き、グイッとリシェを俵のように担いだ。
そしてへたり込む奴らに冷たい目を浴びせながら、扉から兵を呼ぶ。
「団長。何か」
「あの客たちを取り調べろ。この部屋で何をしていたのか聞いておけ」
「はっ」
あんな奴らに割く時間など持ち合わせていない。
それよりも、俺はーー
グッと担ぐ腕に力を入れ、されるがままになっているリシェを俺たちの部屋へと連れ帰った。
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