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(昨日は、すごかった……)
洗い場で綺麗に洗い落とし、用意されていた部屋着へ着替えまたベッドに崩れ落ちて。
気がついたら朝だった。
明け方くらいまでは記憶があると思うんだけど、気を失ってしまった……
(でも、起きたらまだ…挿入ってて)
目覚めてビックリ。ナカにまだアーヴィング様のモノが埋められてる。
身体中スッキリしてるから僕が落ちた後に処理してくださったんだろうけど、こんなの初めてで。
『ぁっ、』
『ククッ、締まったぞリシェ。おはよう、よく眠れたな』
『ア、アーヴィング様っ、あの』
『とりあえず、朝食まで時間があるから一度だけ』
『ぁんんっ、は、ぁっ』
そのまま2回シて、着替えて運ばれてきた朝食を食べて。
(美味しかったんだろうけど、気が抜けて味なんてわからなかった…)
で、その後『今日は街を歩いてみようか』と部屋に備え付けられてある外着に着替え…着替えながらもう一回繋がって…しまって……
(はぁぁぁ〜〜、もう!)
僕たち、着いてからずっとヤりっぱなしだ。
どうしよう!気持ちいけどいいのか!? なんか、いけない事してる気分。
陛下に怒られないかな…見られてはないけど申し訳ない。
(大体、この国の服が脱がせやすいのが原因なんだ)
〝ユカタ〟と呼ばれるそれは、一枚の布を上手に身体に巻き付けて着る。
身体の線がハッキリ出て、薄くて心許なくて、何処となくそういう気分になって……
(いやいや、伝統的な物なのにそんなこと考えるのはおかしいか)
でも、他国から来た人たちはきっと…多少なりそう思ってるんじゃーー
「リシェ」
「アーヴィング様」
「遅くなってすまない。羽織るものを借りてきたから、これを着て」
「ぁ、はいっ。すいません、ありがとうございます」
「いや、俺が心配なだけだから気にしなくていい。
それじゃあ行こうか」
「はい!」
カランコロン面白い音が鳴る履き物で歩きながら、大通りを目指す。
宿でもらった地図には、たくさんの屋台が載っていて。
「ふふ、楽しみですね」
「そうだな」
心躍らせながら、目的の場所へ向かった。
***
異国の、正に情緒溢れる街並み。
多くの観光客と地元民がわいわいゾロゾロ歩いていて、とても活気がいい。
屋台も、食べ物系からお面などの装飾品・土産物まで幅広くある。
「遊戯物もありますねっ。あれは…輪投げ?」
「みたいだな。祭りのようで興味深い。ここは毎日こうなのか?」
「毎日お祭りですね。さすが有名な観光地。
……あれは、なんでしょう?」
「ん? あれは…リンゴ飴と書かれているな」
「リンゴ飴……え、リンゴが丸ごと一個飴になってませんか!?」
「ほんとだな…すごい、固くはないのだろうか」
「真っ赤で美味しそう…アーヴィング様、買ってみても?」
「もちろん。行こう」
「はいっ」
人混みを縫うよう手を引かれ、歩いて行く。
本当にたくさんの人。大きな通りなのに右へ左へどんどん人が動いていく。流されないよう少し早足で、小走りのように進んでいて。
ーーだから、だろうか。
「っ、ん」
漏れる声。
ユカタが擦れ、乳首を掠めていってしまう。
昨日からずっと弄られていたそこは、羽織で見えづらくはなってるがぷっくり腫れていて、僅かな刺激でも震えるくらい感じる。
大通りに来るまでは良かった。ゆっくり歩けてたから。
でもここに出て、予想以上の人の多さに一生懸命歩かねばならなくなって、ユカタが擦れて擦れて……
「ふ、ぅ、ん、っ、」
もどかしいほどの刺激。
けど、散々抱かれた身体は簡単に快感を拾っていく。
(嫌だ…恥ずかしぃ……っ)
ここは外、こんなに人がいる。
それなのにおっ勃てるなんておかしすぎる、変人の類いだ。
それに、一緒にいるアーヴィング様にも迷惑が……
(でもどうしよ、もう、勃っ)
ゆるりと首をもたげてきたのが分かって、ぶわぁっと顔が熱くなった。
自分じゃ止めれない、やだ、歩けなくなる。
どうしよう アーヴィング様ーー
「着いたぞリシェ、列に並ぶか」
「………」
「…リシェ?」
返事をしない僕に振り返ったアーヴィング様。
何と言えば…どう言えばいいんだろう。言っていいのか?
「乳首がユカタに擦れて勃ってしまいました」なんて、意味がわからない。
なにか、言い回しはーー
「っ、リシェ」
「わっ」
人がぶつかられそうになり、グッと引き寄せられた。
ふわりと包まれるアーヴィング様の匂い。押し付けられる身体。ついさっきまで愛されていた厚い胸元。
(ーーっ!待って)
「んぅ、ん、〜〜っ!」
「リシェ!?」
腕の中でカクカク震える僕に、アーヴィング様が驚いている。
でも、浅い呼吸・涙目になる瞳・上がる熱
全てがもう、限界で。
「アーヴィング…さま……」
見上げた先。
番の目は、熱く燃え上がっていた。
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