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プロローグ
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閉鎖された空間。
監視されている部屋。
俺達に課せられたのは子作り。俺達はルールに反して体を繋げている。
「あ……っ……チェイス……」
可愛い俺のパートナー。誰も知らない体を俺が開いた。
無垢な体。健気で素直な性格。
先に虜になったのは俺の方だった。
「……締めるなよ」
この行為に愛はなくて……
あったとしても気付かれてはいけない。
「挿れたばかりだけど、またイクのか?」
「ち、違……」
涙を零しながら快感に翻弄され、俺の下で乱れる姿はやらしくて。
「何が違うんだよ。俺のを旨そうに咥えて離さないくせに」
「ん……チェイ、ス……」
甘えるみたいに抱きつかれて、愛しくて胸の奥が苦しくなる。
手に入らない寂しさを感じても、意味はない。
――俺はあいつの代わり。それ以外の何者にもなれない。
それでも、やめられなくて……
関係を断れず、望むまま受け入れた。
「やっ! ……キ、キスして……」
キュンとして手を伸ばす。
唇を近づけたら、強請るように引き寄せられてキスされた。
――――知らなかったんだ。
好きな子とのキスがこんなに甘いなんて。
体を重ねる度に独占欲が強くなり、抱いても抱いても足りない。
本気になったら苦しいだけ。言えない言葉が増えてくる。
「…………っ。も、駄目……チェ……イス」
涙目のルークを抱きしめる。
「いいよ……お強請りして?」
「お願い……ん、んんっ」
――可愛い。
「ァ、あぅ……! 深、い……」
「奥、好きだろ……?」
控えめな声もやらしい表情も。
全部、俺だけのものにしたい。
ルークは体を震わせながら、欲を吐き出した。
見る見るうちに全身が赤く染まる。
「ご……ごめん……」
俺の腹に付いた白濁を慌てて、拭いている。
「一人だけ気持ち良くなって悪い子だな。もう少し、付き合えよ」
「ま、待っ……あ、アッ! あアァ――」
失敗したな。こんなにハマるなんて誤算だった。
最初に断るべきだった。関係を持たなければ、きっと――
抱く度に余計な感情が積もる。
――――ルーク。お前が好きなんだ。
どこにも行くなよ……
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