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なるべく怖がらせないように、優しく触れる。
指を入れるのにも相当時間がかかった。
「く、苦しい……」
涙目のルークの背中を撫でる。
「無理するな。今日はここまでにする?」
「痛くてもいいから、挿れてください!」
そんな青い顔をして……
「駄目。俺のポリシーに反する」
「面倒かけて、ごめんなさい……俺、Ωのくせに不良品なんだ。発情期はこないし、触られても、ちっとも気持ち良くないし……」
さり気なく傷つくことを言ってくれる。
受け入れる方に気持ちがないと難しいかもしれない。
「お願い。もう少しだけ……」
縋るような目で見られて、仕方なく頷いた。
しばらく続けても、ルークの中は狭いままだった。
「こんなに足を開くの、恥ずかしい……」
色白な肌が赤く染まり、ゴクリと唾を飲み込んだ。
未経験の奴に『煽るな』なんて言っても無駄かもな。
我慢が効かなくなる。
欲望に負けそうになりながら、長い時間をかけて解した。
「向き変えるよ」
カチャカチャ。
自分のズボンのベルトを外す。
ルークの腰を持ち上げ、俺のを当てる。
「うし、後ろからするんですか!? 顔が見えないから……なんか怖い……」
「初めてなら、後ろからの方が楽だと思うけど」
「……どうしよう。切れて血だらけになったりして! 病院行ったらエッチしたってバレますか!? 俺、血が苦手で注射とかとできなくて!」
ルークはビクビク震えてる。
笑ってしまいそうになるのを、なんとか堪えた。
――ちょっと可愛いかも。
腰を押え、グッと押し当てる。
「い、痛いっ! 無理です! 裂けちゃう!」
パニックを起こし、ルークが叫んだ。
一度目は失敗。初めてだから仕方ないだろう。念入りに解して、すぐにやめたから、傷にもなってないし血も出てないけど……
「どう……しよう……すみません。こんな途中で。ごめんなさい……百戦錬磨のαですら無理なんて! 俺、一生、エッチできない? そんなぁぁ……!」
落ち込んだかと思ったら大騒ぎ。
『百戦錬磨』って。俺のイメージ、どうなってんだよ。
ルークは感極まって泣き出してしまった。ずっと緊張していたのかもしれない。
そっと抱きしめた。
「ひっく……ぅ、えっ……ぐす」
涙でビチャビチャの顔はお世辞にも可愛いとは言えなかったけど、その健気さは伝わってくる。
「落ち着け。初めてで入らないのは普通だ。お前みたいに緊張してると、より一層入りにくくなる。何日かかけて、ゆっくり慣らすしかないんだ」
「そ……そーなの。グスッ……また明日も練、習し……てくれ……る?」
「仕方ねぇな。乗りかかった船だ。とりあえず涙を拭け」
ティッシュでルークの顔を拭う。
「ありがとう……」
涙目のルークはやっぱり可愛かった。
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