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頭痛
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-玲翔side-
教室に着くと、何やらクラスメイトがそわそわしている。
「龍〜、今日って何かあったっけ?」
「いや、特になにもないはずだが…」
「転校生が来るんだよ!このクラスに!ふへへっ…王道転校生が来るぞ…遂に、腐の歯車が動きだす!!」
「直哉…また意味の分からないことを言っている…」
最後の方は何を言っているのかよく分からなかったが、転校生が来ることはよく分かった。
「それにしても、転校生か〜…こんな時期に珍しいね。」
「確かに!まぁ、どんな奴でも仲良くしよーぜ!」
「健太…朝から元気だな…はぁ、もうすぐ梅雨だ。」
水野はまだ梅雨の話を引きずっているようだ。俺はストレートだから関係ないけど…
「お〜い、席着け〜」
「キャャァァァアーーーーーー!!」
小暮井先生が来たようだ。
「今日は転校生がこのクラスに来たから、自己紹介して貰おうか…おーい、浅川〜 入って来〜い」
「どんな奴だろー」
「カッコイイ御方がいいな〜♡」
「俺は可愛い系がいい。」
「でもでもぉ〜陰キャはぁヤダよねぇ〜」
↑↑↑コイツ誰だよw
ガラガラ…
入って来たのは、もじゃもじゃのカツラ…と眼鏡を付けた根暗そうな奴だった。
あー、コイツ嫌われるなーって直感で感じてしまった…
めっちゃ失礼だwごめん、浅川君w
「え、何?あのマリモ…」
「クソダサ根暗陰キャじゃん…」
クラスの雰囲気はダダ下がりだった。
「俺!! 浅川 侑李!!(あさかわ ゆうり) よろしくな!」
おお…声デケェ…
「はい、みんな宜しくしてやってくれよー。んで、浅川の席は…あそこな?」
うげー、ちょっと近いじゃん…斜め前の前…
浅川君が席まで歩く…
「あ!!お前!」
はぁ…知り合いでもいたのかね?
「アンタだよ!一番端っこの!!」
「え、」
俺ぇぇー??よりによって、俺ぇえー??
何もご用はないですよねぇえー?
周りの奴らは同情するような眼差しを向けてきた。クソッ…
こっち来るな!浅川君!
そうやって心の中で訴えるが、叶わず…
「お前、イケメンだな!!!!何ていう名前なんだ??」
「あ、えっと、神山 玲翔だよ……よ、よろしく…」
苦笑いになってしまった…
ごめんよ、浅川君…君の事苦手かもしれない…
クラスメイトA「神山様が嫌がってるじゃないですか」
〃 B「そうだよ、今すぐ離れてよ」
そんな声が挙がるも、浅川君は無視をして、話を続けた。
「いい名前だな!! 俺は浅川 侑李だ!よろしくな!」
「う、うん…知ってるよ…よろしくね。」
あはは…もうどうにでもなれ〜
「じゃあ、俺達親友だよな!!」
「は?」
ザザッ_____________俺たt…新y……だよな…_________
「いっ…」
痛い…急に頭痛が…
ザザッ__________
『じゃあ、俺達親友だよな?』ザッ
「おい!大丈夫か!? おい!」
お前…誰だよ
バタッ
霞む視界で最後に見たのは、心配そうに俺に声を掛ける浅川君だった。
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