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昼休み その5
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-玲翔side-
「コイツがお前が言ってた奴か?」
「れー君が気に入ったくらいだからどんなに可愛いのかと思ったら超ダサいじゃ〜ん」
「侑李はダサくなんてありませんよ!!私の作り笑いを初めて見抜いたんですから!」
「蓮!!コイツら誰だよ?!」
「生徒会の役員ですよ。
黒い髪をした人が生徒会長の高嶺 明(たかみね あきら)で、
その隣の金髪の人が会計の丑満 司(うしみつ つかさ)、
後ろの青っぽい色の髪の人が書記の天河 蛍(あまかわ けい)で、
こちらの双子が庶務の杪 悟紘(こずえ さとひろ)と達紘(たつひろ)です。」
「そうなのか!!宜しくな!」
「「じゃあ、ゲームしようよ!」」
カ、カオスだ……今、目の前で起こっている状況が全く理解できないんだが…
ここは食堂だ。もちろん周りには多くの生徒がいる。その多くの生徒はくっそイケメンな生徒会と見た目陰キャの転校生が会話しているのを目にして、喚いたり、叫んだり、憎んだり…
とにかく、食堂内の全ての負の感情がこちらを向いていた。
生徒会の方々がそんなことを気にする訳もなく…ニコニコと笑顔を振り撒いて転校生と会話をしていた。隣にいる同じクラスの御二方は生徒会を睨み続けるばかりだ。俺はもう彼らの会話を耳に入れたくなかった。
もう帰っていいかなぁ。
影薄く静かに消えればバレないっしょ!バレないよね!
そう思い立ち、昼ご飯も食べずに食堂を後にした。
玲翔が食堂から出ていったのを転校生は見ていた。
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