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新歓6
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-玲翔side-
俺はその後、教室に戻って午後の授業を受けていた。
担任の小暮井先生の授業だ。
数学を担当している小暮井先生の授業はとても分かりやすくて結構好きだ。
「えー、この問題は確率変数Xが正規分布N(2,5²)に従う時なんだから、さっきのZ=σ分のX-mの式に当てはめると、Z=5分のX-2になるだろ?この式で確率変数Zに標準化すればいい。だから、答えは…」
うん、とても分かりやすい。
転校生君は昼休みに生徒会の奴らに連れて行かれて、戻って来ていない。とても平和だ。
そうして今日が終わり、ついに新歓がやってきた。
面倒臭い…
「おぉぉぉっはよォ〜!!起きろ、玲翔!遂にやってきたぞ!あのカップルが今日の目玉だ!早くくっつけ!玲翔!起きろ!」
「もう起きてるよ!直哉うるさい、くっつくなよ!なんで乗っかってくるんだよ!」
「あぁ、今日はいい日だ!さあ、朝ご飯を食べたまえ!もう準備は出来ている!」
「はぁ、救いようがない。」
「はははは…ん?玲翔、これ虫刺され?ココ、赤くなってるよ?」
直哉に首のあたりをつつかれる。
「え?首?」
心当たりといえば…
『よ〜し充電満タン♪』
アイツかよ!
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