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新歓7
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-玲翔side-
あの会計の野郎に付けられたキスマークのことはとりあえず放っておく。痛くも痒くもないからどうでもいい。
新入生歓迎会は全員強制参加らしい。サボってしまおうと思ってたのに…直哉はさっきからウキウキしている。そんなに楽しいのかよ。ただの追いかけっこだろ?
「玲翔〜ってば、またボーッとしてんじゃん!ねえねえ、さっきから聞いてるけどさ〜その虫刺され、誰に付けられたの????いつの間にそんな美味そうな展開が繰り広げられていたんだよおおお!」
俺の隣でずっと騒いでいた直哉がより一層声を荒らげて言った。はぁ、とても気持ちが悪い。
「おい直哉、ニヤニヤすんなよ。あと、気持ち悪い妄想は俺以外でしろよ」
「え〜無理ぃ、それより誰に付けられたのか気になるんですケド?!教えてくれよー!」
「うっせー、黙れ」
余りにもうるさいので鳩尾パンチをお見舞した。
直哉は床にへばりついて、俺に何か言っている。
「うっ、ヒドイわ!教えてくれたってイイじゃない!!!!!」
「……あ〜キモイよ〜」
それを見ていた俺は、結構強い力で殴ったにもかかわらず、直哉は口を動かすだけの余裕があることに驚いていた。
その後、俺達は身支度をして学校へ向かった。
「1番期待してるよ、君の恋路を…」
…と直哉が小さな声で呟いたのを玲翔は知らない。
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