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蓮を強引に引っ張って車に乗った
かなり人に見られたがそんなのはどうでもよかった
「あ、あの、浩太、腕、痛い」
「あぁ、ごめん」
腕を離すとつかんでいたところが赤くなっている
悪いことをしたと思った
「イライラしてる?」
…してる
「俺も一緒に断らなかったから?」
…それは違う
「もしかして、俺がいなくなればよかった…?」
「そんなわけないだろ!!」
つい声を荒げてしまった
「ご、ごめん」
「ちがう、、俺は蓮に謝ってほしいんじゃないよ」
「…」
「帰ろっか、今日は泊まりなしにする?」
「しない…って言ったら迷惑?」
「迷惑じゃないよ」
本当は楽しくご飯食べて買い物して家に帰るつもりだったのに、最悪だ。
家に入ってまず蓮をソファーに座らせる
向き合うようにして横に座った
「ちゃんと話そう。
蓮はどうして「自分がいなくなればいい」なんて言ったの?」
「…それは、浩太が、一緒に行きたいのかと思って、でも俺がいるから行けなかった」
「あー、なんだ、そういうことか」
「え…?」
「話してるのあんまり聞いてなかった?」
「うん」
「俺はね、俺が嫌だったから断ったんだよ。
もちろん蓮が嫌そうに見えたのもあったけどね。」
「じゃあ、そばにいてもいいの…?」
「当たり前だろ。蓮がいい、蓮が特別なの。蓮は?」
「っ、浩太が、特別」
「よしよし、おいで。ぎゅーしようか」
「ん」
「あ、それから蓮」
「な、なに?」
「蓮は自己主張しなさすぎ、何度も言うけど蓮がどうしたいかが大切なんだよ」
「で、でも」
「れーん、自分の気持ちを押しつぶすのやめようねって約束したよね?」
「う、」
「急がなくていいからだんだんできるようになろうな」
「うん」
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