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蓮がなかなか起きなかったので置手紙をして出社した
パソコンを開いて打刻をした後、メールの確認をする
新しいメールが4件入っていた
総務部の一角で通関士として仕事をしていて、常に複数部署から相談や書類作成・確認のメールが来るし、一日中部署をハシゴしながら打ち合わせをすることもある
俺のほかにも2人通関士がいて出社してメールや書類を確認してから、話し合ってその日の業務内容を決めている
書類作成が溜まっているから1日デスクワークしましょうってことになった
緊急の打ち合わせがなければ残業なしで帰れそうだし昼休憩になったら蓮に連絡しようかな。
午後になってあらかた書類作成が終わったあと小休憩を挟む
そういえば新人教育の担当になったのってなんでだろう
通関士なんて3人いれば十分な気がしていた
隣でネットニュースを見ている園田さんに話しかける
「今いいですか?」
「いいよ」
「ほぼ雑談なんですけど、」
「うん」
「俺が新人教育の担当になったのってやっぱり通関士がもう一人ほしいからですかね?」
「え?新人教育?何の話?」
3人の中で一番年上で課長でもある鈴木さんが話に加わる
「あー2人に言うの忘れてた
新人を入れてくれって俺が頼んだんだよ
通関士の資格を持ってないからほぼ雑務だろうけど」
「なんでそんな新人を」と俺より先に園田さんが口を開く
「それは俺らが一番わかってるだろ」
総務部としての業務を新人にやらせて少しでも残業を減らそうという魂胆らしい
総務部としての仕事もあるため3人では残業が法律で決められているラインぎりぎりになることは珍しくない
残業代はしっかりもらえているし休みもあるので不満はなかったが、蓮と会える時間が多くなるならそれでいいな、なんて考えていた
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