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side.蓮
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朝起きるとまだ時計の針は6時を指している
二度寝する気になれずリビングでテレビでも見ようと起き上がろうとした
が、浩太に抱きしめられていて動けない
腕を外そうとすると浩太が
「だめ。まだもう少し」
なんて言うから中々抜け出せず、そのままあきらめて目を閉じた
「……ん」
「…れん」
「蓮、起きて」
「ん、んう?」
「もう9時だからそろそろ起きて支度しなきゃ」
「んー」
「ほーら、起きて」
「うー、おはよ」
「ん、おはよ」
蓮に抱き起されてそのまま抱っこでソファーに連れていかれた
恥ずかしいけど浩太と一緒に住むようになってからほぼ毎朝こうやってソファーに連れてきてもらう
そうしないと俺がいつまでも寝てるからって…
「蓮?考え事?」
ソファーの前のローテーブルにコーヒーを置きながら顔を覗き込まれた
「あ、ううん」
「ボーっとしてるけど、あんまり寝れなかった?」
「寝れた…と思う」
「出発は11時ごろでいいよね」
「うん」
軽く朝ご飯を食べて、準備をするとあっという間に出発時間になった
車に乗り込んでカーナビに実家の住所を入れると浩太は車を発車させた
途中でコンビニとガソリンスタンドに寄って実家に着いたのは12時を少し過ぎたころだった
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