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「浩太?疲れただけ?じゃないよね?」
「あ、ううん?帰ろっか」
「まって、話してからにしよう、父さんに何か言われたでしょ?」
「いや、」
「ちょっと待ってて」
そういうと蓮はスマホを操作して電話をかけた
確かに今の俺は運転なんてできないけど…
「運転してほしい」
「行先は……でいいよ」
簡単に伝えて話し終えるとすぐに田中さんが出てきた
蓮に言われるがまま後ろに座ると、運転席に座った田中さんによって車が動き始める
蓮がぎゅっと手を握ってくれた
いつもは自分から手を握ってくれることなんて少ないのに。
15分ほど走って大きなホテルの前に車は止まった
蓮に言われて車を降りると
「地下の駐車場におります
終わりましたらお声かけください」
とだけ言って地下の駐車場に行ってしまった
蓮は慣れた様子でエントランスに行き受付で何か話すとカードキーを持って戻ってきた
「ここでちゃんと話すから、一緒に来て」
「うん、でもその前に一つ教えて?」
「何?」
「ここはどこ?」
「父さんの会社のホテルなんだ
特別に一部屋キープしてある」
「じゃあお金は?」
「払わなくていい、ルームサービスも使い放題」
「そっか」
「じゃあ行こう」
そういってエレベーターに乗り蓮が最上階のボタンを押した
キープされてるのがスイートなんてことある?
今日1日起きた出来事に混乱しながらも深呼吸をして何とか気持ちを落ち着けた
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