アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
31
-
「ちょっと電話してきます」と言うと「そのまま15分くらい休憩してこい」と園田さんに追い出された
廊下に出て通話のボタンを押す
今日は使う予定のない会議室に向かって歩いた
「もしもし?どうした?」
『浩太?俺、蓮だけど』
「どうした?なんかあった?」
『今日は遅くならないで帰ってくる?』
「あ、ああ。今日は定時で帰るよ」
『浩太の好きなものにするから早く帰って来てね』
「うん、ありがとう。そろそろ行くよ」
『あ、うん。頑張って』
電話を切って椅子に座る
もう少し話していたら弱音が出てしまうところだった
弱い自分は見せたくないし、常にかっこいい彼氏でいたい
深呼吸をしてからオフィスに戻る
園田さんには「早すぎる!もっと休憩しろ!」と怒られた
順調に資料作成や書類チェックが済み、仕事が終わったのは定時の20分前だった
「鈴木さん、今日の分終わりました」
「そしたらこの資料だけ印刷とファイリングお願いしていい?
これ終わったら帰っていいよ」
「はい」
ちょうど20分あれば終わる量の仕事を渡される
絶対に残業させないつもりなんだろう
定時ぴったりに上がらされて家に帰ったのは18時半過ぎだった
ドアを開けるなり「おかえり」と蓮が飛びついてきた
「ただいま。なんかあった?」
「ううん、最近ぎゅーってしてないから」
「忙しくて。ごめんね」
「俺、浩太がなんかを抱え込んでるの知ってる
約束したよね?『隠し事はしない・相談する・気持ちは話す』って」
「あ、うん。でも仕事のことだから…」
「俺には話せない?」
「いや、そういうわけじゃ」
「こっち。きて」
連れていかれた先はソファーの上
「気持ちいいのと痛いのどっちがいい?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 89