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週が明けた月曜日の朝
今日は明後日の出張に向けて準備のためのミーティングに参加する
憂鬱だ
蓮のことも心配だが俺だって蓮から離れるのは不安だ
たった三日だったとしても……
「おはようございます」
「ちょ、ちょっと、白井」
「え、なんですか?」
「いいから来い」
「?」
朝出勤したと同時に園田さんに捕まった
腕を引かれて到着したのは今日使われる予定のない会議室
「園田さん…?」
「お前それ隠せ」
「え?」
「虫刺されじゃないことくらい一目瞭然だ」
週末にお互いに付けたしるしは当然一日・二日で消えることはなくくっきりと残っていた
虫よけだから隠さないでとかわいい恋人にお願いされてそのまま出社したのだが、やっぱり隠せって言われるよね…笑
「恋人に虫よけだから隠さないでって言われたんです」
「ずいぶん独占欲の強い…」
「でもやっぱり隠した方がいいですよね、みんなからの視線も気になるし」
「そうだな、今日は打ち合わせも多いから隠した方がいいと思うよ
その恋人が刺し殺されないためにもね」
「?
わかりました、絆創膏貼ってから行きます」
「ん、朝礼遅れんなよ」
園田さんの背中を見送って扉が完全に閉まったのを確認してからため息をついた
とりあえず首に2枚ほど絆創膏を貼ってオフィスに戻る
首元をチラッと確認した園田さんがそれ以上何か言ってくることはなかった
「お前の恋人って、鈴木さん?」
突然の質問にカップラーメンを吹き出しそうになる
何を見てそう思ったんだよ
「え?」
「いや、朝鈴木さんがお前のソレ見て苦笑いだったから
それに最近2人でよく話してるなー、と」
「違いますよ
鈴木さんは俺の恋人に会ったことありますし」
「センパイの恋人さん気になります!
今度紹介してくださいよ〜!」
「なんで鈴木さんには紹介してるのに俺には紹介しないんだよ!」
紹介したわけではないんだけどね
それに言ってないだけで、園田さんも佐藤君も蓮と会ってるし…
「しませんよ、」
「じゃあ写真見せてください!」
「写真とかあんま取らないわ」
「えー?」
2人の追求から何とか逃げて廊下に出ると内田が立っていた
サボってんのか?
「あ、白井」
「なんだよ?サボりか?」
「あ、いや、」
「黙っておくよ
お前のとこの課長怖いから」
「蓮君元気?」
「元気だよ」
「今度会わせてよ
飯でも行こう」
「ああ、蓮がいいって言ったらな」
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