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朝起きて一瞬ホテルではないことに驚いた
昨日帰ってきたんだったと思い出して横に眠る恋人をもう一度抱きしめた
仕事が始まるのに間に合うように起きて朝ご飯をもらいスマホを確認すると社内通知があったことを知らせるメールが来ていた
なんだろ?
『特別休暇と特別手当に関するお知らせ』というタイトルの文書をが添付されている
爆破事件のあったときに出張していて、一時的に家に帰れなくなった社員に一律で特別手当が給付されることとさらに今日から3日間の休暇が与えられることが決まったらしい
一応部署のグループラインに連絡を入れてみると「ゆっくり休んで」という返事が返ってきた
どうやら会社にいた人たちには伝わっているようだ
今日から3日ってことはそのまま休日に入るから5連休か
とりあえず家に帰って掃除と洗濯だな
冷蔵庫の中大丈夫かな
腐るようなものは全部消費してきたけど…
「んん~…」
「おきた?」
「ん」
「おはよう」
「おは…よ
あれ、しごと…?」
「休みになった
今日から3日間は休みだよ」
「いっしょにいられる?」
「うん
昼前にうち帰ろっか」
「うん」
「じゃあ起きて支度しよう」
「はーい」
自分で起きる気のない蓮は俺の方に向かって手を伸ばしている
かわいいなぁ
抱き起して抱っこしたままリビングに連れていくと紗良ちゃんに笑われた
蓮は恥ずかしそうにしているけど下りる気はないらしい
ソファーに下ろして佐智さんに話しかける
「いろいろお世話になりました
昼前に帰ります」
「え!もっとゆっくりしていってもいいのに」
俺の言葉を聞いて勢いよく紗良ちゃんも振り返った
「そうです!お兄ちゃん借りたいし!」
「家のこと色々やらなきゃですし(笑)
紗良ちゃん、明日また来るんでもいいかな?」
「え~…」
「紗良は自分で勉強して」
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