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甘えさせてやる
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「おい、凌」
肩を揺すられて目覚める。
「あ…、悪い。俺、寝てたか」
「いいよ、明日からはこんな風に気を休める事もできないだろうし」
「…だよな」
俺は俯きながら腹に手をやる。
「やっぱり後悔してる?」
「いや、そんな事は…っーか、まぁセンターに入ったら俺の人権なんて微塵もないだろ?腸内洗浄から始まって、後は射精管理とかもやるんだろ?」
「………」
「なんだよ!黙るなよ」
「すまない、その辺のことは明日センター長から説明があるから」
「わかってるよ、これが人類滅亡を救う唯一の手段って事は。俺も研究員の1人だ。被検体になる事は承知の上で、お前を好きになって番になったんだ」
番になったΩ性が妊娠した場合、出産は通常帝王切開で行われる。
しかし、Ω性の子宮にメスを入れると再び妊娠する確率は非常に低くなる。
たとえ妊娠したとしても、発育不全だったり、子宮破裂を起こし、
現状、1つの番から子供が生まれるのは、1人であり、
人類は滅亡の危機を迎えていた。
そこで、Ω性に2人、3人と出産する、
子宮を切開せずに出産する方法。
自然分娩の研究が最重要項目になり、
俺はその自然分娩第1号となるわけだ。
「凌…」
樹が俺の顔を覗き込むように唇を重ねる。
「ん…っ」
俺の唇を割って入ってきた樹の舌は
俺の舌と絡まりあい、
俺はそのままソファーに沈む。
「おい、それ以上はヤバいって」
誘い込むようなくちづけを繰り返し、俺の息は上がる。
「いいよ、明日からはこーいう事も自由に出来なくなるんだ。今日はたっぷり甘えさせてやる」
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