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兄さんと僕
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清々しい顔で帰宅した僕は、迷わず兄さんの部屋に向かった。
「おかえり、冬樹」
同じ顔の双子の兄が迎えてくれる。
「その制服どうしたの」
僕と兄さんは別々の高校に通っている。それなのに今日は兄さんと同じ高校の制服を着ていたのだから、疑問が生まれるのも無理はない。
「ちょっと、ね」
適当にはぐらかすと、それ以上訊いても答えないと悟ったのか、兄さんは何も言わなかった。
「ところでお腹の具合はどう?」
夏休み前から兄さんの体には異変があった。いきなり家に帰らない日があったり、太ったわけでもないのにお腹がパンパンだったり。
問い詰めても答えてくれることはなく、そのまま夏休みを迎えて1ヶ月経った頃にトイレの前で蹲っている兄さんを見つけるまでその理由は分からないままだった。
お腹を抑えて苦しんでいたためズボンを脱がしてみると後ろの穴が糸で雑に縫われており、傷口はひどく化膿しているのが見えた。
そんな兄さんを病院に連れて行くべきだったのかもしれないが、本人が行きたくないと言ったのだから仕方がない。
とりあえず糸を外して傷口を消毒してあげたが、それから2週間が経った今でも兄さんは排泄出来ずにいる。
壊れる寸前の兄さんを見てみたい。あわよくば壊してみたい。そんな欲望を抑えながら僕は兄さんのお腹を優しくさする。
その代わり、先程壊した兄さんの友達の姿を頭の中で反芻していた。
(もっとじっくり壊してみるつもりだったんだけどな)
兄さんのお腹は日に日に硬く、重くなっていく。今ではどれだけ押しても手応えはなく、例えるならコンクリートを包んだ肉の袋のようだった。
(何か良い方法はないかなぁ)
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