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いたずら(まふそら)
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そらるside
何年前だか覚えていないけど、赤ペンを使ってリスカの跡を真似して描くのが流行ったと妹から聞いたことがある。
話は変わるが、最近まふまふが構ってくれない。彼の遊び相手はもっぱら坂田やうらたくん、天月だ。俺が含まれていないのが謎。
そらるさん怒りました。
そこで出てくるのが赤ペンのエセリスカ。
まふまふが構ってくれないからリスカしちゃったとでも言ってやるんだ。
どんな反応を見せるだろう?
まずは適当に赤ペンでリスカ跡を描いていく。そしてリアルさを出すためちょこっと黒ペンも混ぜる。
上出来じゃない?
あとで写真とってうらたくんに見せよ。絶対驚く。
「ただいま~」
まふまふ帰ってきた!ちょうどいいタイミング。
「あ、おかえりまふまふ。あのっね?」
「何です?僕さかたん達と遊んで疲れちゃったんで、明日でもいいですか?」
まふまふはそのまま風呂へ向かおうとする。
ダメっ、これを逃したらもう言えなくなっちゃう。
「ま、待って!その、まふまふが構ってくれないから…これ」
長袖シャツの袖を捲ってエセリスカを見せる。
まふまふは大きく目を見開いて、俺とエセリスカを交互に見る。
「っ、ごめんなさい。そこまで貴方を追い込んでいるとは知らず、別の人と遊んでばかりで。痛かったよね。血もいっぱい出たよね。苦しかったよね。あぁ、どう償えば……」
そんなに重く受け止められるとは。
今にも泣き出しそうな顔をして俺の赤に染まった左手首を触れた。
「あれ?傷ないですね。これ、落書き?」
バレた~、早いなぁもぅ。まふまふ目が悪いから誤魔化せると思ったのに。
「そうだよ、悪いか」
「僕の心配返してください!本当に焦ったんだからぁ」
ぎゅうっと抱きついてくるまふまふは少し震えていて、今にも泣き出しそうだ。
馬鹿なことをしたと思っても、今更の後悔だ。
「ごめんねまふ。『構ってくれなかった仕返しだ』程度の気持ちでやったんだけど、お前がこんなに心配してくれると思ってなくて」
「心配するのは当たり前でしょう?そらるさんは僕の最愛の人なんですから」
「ありがと」
「もう二度としないと誓って」
「誓うよ、まふに。だから、これで許して?」
まふまふの薄い唇にキスをすると、真っ赤に染まる彼の顔。俺からするの初めてだもんね。
「ずるいっ///」
「何がずるいのwほら、お風呂入っちゃいな。お湯冷めるから」
「むぅ……わかりましたぁ」
『ぷちゅり』と、一瞬だけ唇に柔い感覚。
「へっ?」
「お返しです♡」
「お前の方がずるいだろっばかまふっ///」
どうあがいても、彼氏の方が一枚上手なようです。
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