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ひだる神よありがとう(mfsr、snsm)
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そらるside
今日はAtRと浦島坂田船で慰安旅行。
のはずが、うらさかは二人とも声優の仕事が入ってしまい、そらまふしませんで行くことになった。
行き先はちょっとマイナーな温泉地。田舎で、少し俺の故郷に似ている。
旅館の夕食の時間まで外を歩いていたら、一時間ほどで登れそうな小さな山を見つけた。運動不足解消のため、ひきこもりの俺達はただいま登山中だ。
ま「ねぇ、皆速くない?」
せ「まぁ、日頃から走ってるし」
し「俺も最近ジム行っとるし」
そ「リングフィットやってるし」
ま「いや、そらるさんは違うよね?てかリングフィットして筋肉痛になってたよね!?」
という茶番を繰り広げながら半分まで登ったところで少し休憩した。
し「そらるさん、ミルキー食べます?」
そ「ありがとう。美味しいよねこれ」
し「ほんまに」
せ「志麻くんセンラには?」
し「ごめん、ラス1そらるさんにあげちゃった」
せ「Oh no……」
5分ほど休んで登山再開。
その直後、
後ろから何かが倒れたような、崩れ落ちたような、大きな音が聞こえた。
し「センラっ!」
そ「まふまふっ!?」
後ろを歩いていたまふまふとセンラくんが倒れていた。
そ「なんで、救急車っ!」
し「ちゃうよそらるさん。これ、ひだる神やわ。二人はひだる神に取り憑かれとるんよ。この山や、周辺で人に全く会わないんはこのせいやったか」
そ「なにそれ」
し「ひだる神は取り憑いた人間を飢えさせる妖怪。取り憑かれる時間が長いほど空腹になって、最悪の場合死に至る」
そ「ど、どうすれば助けられるの?」
し「なにか一口でも食べさせれば大丈夫。けど、ミルキーは口の中にあるやつだけやし……」
そ「俺も持ってない。まふまふもお菓子は持ち歩かない」
し「センラも……」
おそらくこの状況で確実に助かるのはセンラくん。何故ならセンラくんと志麻さんは恋人同士であり、志麻さんがミルキーを口移しすればいいだけの話だ。
問題はまふまふ。俺はまふまふが好きだけど、片思いって自信がある。だけど、ミルキーが溶けきる前に口移ししないと、まふまふは助からない。
一体どうしたら…………
し「まず、俺がセンラを助けます」
そ「わかった」
し「センラ、もーちょっとの我慢やで。
んっんぅ~っはぅッ……」
せ「んっちゅ、うん、ありがとうな志麻くん」
し「センラが助かったらなんでもええんよ。
………んで、まふくんは」
相変わらず腹を抱えて苦しそうにしている。
お腹減ったを繰り返して、というかそれしか言ってない。
ここにある食べ物は俺の口の中にあるミルキーただひとつ。
恋人でもない、相方としか思っていない男に口移しされてみろ。一生のトラウマになるんじゃないの?
じゃあ、ここで俺がこいつを助けなかったらどうなる?この山の近くには店もないから、飢え死にしてしまうだろう。そうなったら、まふまふの音楽をもう聞けなくなる。
そんなこと、絶対にさせたくない。
そ「まふまふ、本当にごめん。後で殴るなり蹴るなりして。ユニット解散でもいいから」
まふまふの横にひざまずき、口を開いて、なるべく唇が触れないように、ミルキーをそっと舌で移動させて………
(あとちょっと、数センチっ)
ま「おそいっ」
そ「え……あッんんっぁう、ふッあ///……まふまふ、なんd」
ま「まだ、足りないっぁむッ」
そ「ふぁっ///んん~~♡♡」
獣に襲われてるみたい。ヤバい、腰抜ける。
せ「もー、まふくん!不可抗力でキス出来たとはいえ、まだ気持ちいってないんやろ?それ以上はだぁめ!」
ま「ちっ」
し「はい、そらるさん。ティッシュ」
そ「ありがと」
ティッシュを受けとろうとして立ち上がると、力が出ずガクンとよろけ、志麻さんに抱きついてしまった。
そ「ごめっ」
ま「ごめんね志麻くん、うちのそらるさんが。ティッシュ俺にくれる?」
まふまふが俺の腰に手を回して、支えてくれる。あれ?こんなに頼もしい奴だったか?
し「あ、はい」
ま「口拭くよ~。……ん、じっと出来ていいこ」
額にキスを落とされて、なんだか眠くなってくる。登山に、口移しに、慣れないことをし過ぎたか。
ま「眠い?なら、俺達は先に旅館に行ってよっか。センラくん達はどうする?」
せ「俺は頂上に登って叫びたい気分やわ」
し「右に同じ」
ま「じゃ、ここで一旦解散ね。そらるさん、ほら歩いて。降りたら旅館までおぶってあげるから」
そ「んぅ~わかったぁ」
ま「ふふっ、かぁいい」
ま(ひだる神?だっけ。それに感謝しなきゃ。やっと、何年も想ってきたそらるさんが手に入るんだから)
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