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宅飲み
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「蒼葉さんってまともな仕事してる?」
蒼葉宅にて開口一番
「え、そんなに狭かった?」
「いや、なんて言うかさ
……広過ぎない?」
「変な仕事とかはしてないけど…」
「…………稼ぎありすぎだろ」
何だこの俺の住処の3倍はあるリビング
怖いんだけど
俺数年後こんな家に住めてる気がしないんだけど
「…そ、そう?」
「あー、決めたいま決めた
もう遠慮しないなんでも欲しいもの買ってもらう」
だって俺年下だし金ないし
蒼葉さん年上だし金あるし
「へへ、遠慮は、そうだね
して欲しくないな」
「金持ちに遠慮なんかしないに決まってるじゃん」
してやるかばーか
「俺はねー」
コンビニで買ったチューハイやらツマミやらをテーブルに広げて飲む
方針を固めよう。
俺は強い方じゃないからだいたい1時間経つともうぐでぐでになる
だから先に青葉さんを潰さないと恥ずかしいところを見られる
よし、それで行こう
「蒼葉さん」
「ん?」
「のんで!」
「ぅえ?酔ってる?」
「酔ってない!」
頬が少し赤くなってきた蒼葉さんに酒を次々渡す
確か弱いって言ってたよな?
「トキくんのお酒無くなっちゃうよ?」
「いいから!」
「うーん。じゃあその代わり俺が2杯飲んだら1杯飲んでね」
「……い、いいですよ」
俺の企みに気づいたのかくく、と笑いながら提案してきたもんだからムカついて言ってしまった
「よし、わかった
ちゃんと俺に着いてきてね」
「……ぅ」
ニヤリと笑いながら戸棚にある少し大きめのグラスを2つ出てきた
そして高そうなワインをその中にドパドパ注いだかと思うとグイッと飲み干した
「うまぁー」
そうしてもう1杯注ぐと今度はつまみに買ったチーズを食べながらいつの間にか飲み干してしまっていた
「……い、いただきます」
ワインってワイングラスでちびちび飲むもんだろ…?
おかしいよな絶対。
あれ、これ俺悪手だったか……?
「じゃ俺ももうちょっと飲もうかなー
あ、他にもワインとか日本酒は貰ったものとか置いてるから出しちゃおうか」
「……はい」
調子に乗ったことを後悔する
日本酒は好きだけどめちゃくちゃ酔うんだ
それは……そんな姿を見せるのは…………
「あ、これ美味しいんだよー
獺祭。知ってる?」
「……知らないです…」
「飲んでご覧よー」
ありえんいい匂いする…
こんなん美味いに決まってんじゃん……
決まってんじゃん………
「……いただきます」
「ふふ」
「う、ま……」
なんだこれ死ぬほどうめぇ……
う、うわー、これめちゃくちゃ回るじゃん
「でしょー」
「あ、トキくん飲んだから俺もお酒飲まなきゃー
俺はロゼ飲もー」
ピンク色のワイン
おいしそう
まるで水を飲むように酒を飲んでいく
よく見ると最初に開けたワインは空になっていた
「お、おれちょっとつまみ食って落ち着こ」
「あれー、トキくん俺の事潰したいならもっと頑張んなきゃ」
「うぅー、バレてた」
がんばる、やるぞ
そこで記憶が途切れてる
目を覚ますと目の前にはくるくるの黒髪でまつ毛の長い整った顔の半裸男にガッツリ抱きついてる俺がいた
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