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バターと溶ける
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「おまたせー
あ、全部食べたんだね」
10分きっかりでシャワーを済ませて戻ると皿とグラスを洗って食器棚に戻しているところだった
「美味しかったよ
ありがとう蒼葉さん
蒼葉さんは何か食べないの?」
「そうだね
俺もパン食べようかな」
「あ、じゃあ俺が焼いておくよ
いい?」
「ありがとう
お願いしようかな」
「うん
任せて」
表情が柔らかい
俺も釣られてきっと優しい顔になれているだろう
「じゃあ俺は着替えてくるね」
「うん」
バターを塗っただけのトーストは多分美味しかったんだろう
喜んでくれているのが分かる
人に対して何かをしようと思ったのが本当に久しぶりだったから喜んで貰えるのがこんなに嬉しいなんて思わなかった
トキくんが焼いてくれるトースト
楽しみだ。
きっと世界一美味いだろう
早く着替えを終わらせて食べよう。
早く。
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