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夜の風
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夜は寂しい
何度だって思い出してしまう
きれいな星
ゆらゆらくらげ
思い出たち
蒼葉さんは今日も来なかった
けど仕方ない
俺は多分その程度なんだ
あの人から見たら
まだまだ子供で、幼くて
だから仕方ない
「じゃあ時間なので上がりますね
お疲れ様です」
「おつかれ
あ、そうだ
蒼葉から連絡とか来てない?
俺のLINEにも返信なくて
もしかしたら何かあったかもな」
「え?
…あ、俺連絡先とか交換してなくて」
一人暮らしだし、何かあったらひとりじゃ大変だろうな……
「あぁそうなんだ
君からの連絡なら多分蒼葉も喜ぶだろうし連絡先送っとくからLINEしてみてくれない?」
「え、でも…勝手に」
「勝手にじゃないよ
あいつが少し前に知りたがってたからさ
ちょうどいいから貰ってやってよ」
人の良さそうな顔でへらりと笑う昴さんについ断りきれない
「…わかり、ました」
もう一度お疲れ様ですと頭を下げて店を出る
ひやりとした空気が体の中に流れ込んだ
一緒に飲んだあの日より少し寒い
冬になる
夜中でもやってるスーパーはここから少し歩くんだよな。
まぁいいか
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