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学校に到着して、まず最初に自分のクラスへと向かう。
そして、クラスについて自分の机にリュックをかけて友達が来るまでスマホをいじったり、窓の外の風景を見たりするのが日課だ。
ガラガラガラ
ドアの開く音が聞こえ、俺の机の方へ歩いてくる足音が聞こえた。
「おはよ!明!」
「おはよ、光輝」
挨拶を返すと光輝はニコッと笑った。
この元気よく挨拶してきたやつが俺の1人目の友達。
明るくて、いつも笑顔で接してくれるとても良い奴だ。
「さっき廊下で愁を見かけたんだけどさー、あいつ俺に気づかないで自分のクラスに入って行ったんだよね〜」
そう言いながら光輝は俺の目の前の席に座る。
「そっか。でも昼休みになったらいつもの場所で会えるからいいんじゃない?」
「そうだけどさ〜!気づいて欲しいじゃん!友達には!」
訂正する。良い奴だが、光輝はとても寂しがり屋だ。
そうして、光輝と談笑していると本鈴が鳴り、光輝は自分の席へと帰っていった。
先生が入ってきて朝のホームルームがはじまり、出席確認をとる。
「またあの三人組は休みかぁ?」
(ドキッ)
心臓が大きく1回鳴った。
そして俺は想像する。先生が誰も座ってない3つの席を見つめているのを。
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