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俺は智哉が飛ばした紙飛行機を見つめた。
智哉と東林は飛ばした紙飛行機を見て、
「もうちょっと真っ直ぐ飛ぶ予定のはずだったのになぁ〜」
「まぁまぁトモくんよ、もうちっと改良が必要でしたねーー?」
と、紙飛行機について話している。
(はぁ…)
心の中でため息を吐き出し、紙飛行機が落ちたところに行き、それを拾い紙を元の形に戻してから智哉の机に戻す。
「学校のプリントをあまり粗末にしないほうがいい。」
そう言うと、智哉は俺の方を見てすぐに隣にいる東林の方へ向き直り
「あーあー萎えた。ちょっとした遊びのつもりだったのに〜」
と、わざとらしく言った。
東林は笑う。
「それな〜?w」
そしてそのまま俺の事を無視し東林と別の話題で盛り上がっていった。
神山は机の上で顔を隠して寝ている。
これが日常。このやりとりが3人組と俺の高校生活の日常となっていた。
別に無視をされても悲しい気持ちなど湧かなかった。
……もう、慣れてしまったのかもしれない。
高校に入ってから変わってしまったこの関係性に。
そして何事も無かったかのように俺は
自分の席へと戻った。
「………………」
誰かが自分の席に戻る明の事をずっと見つめていた。
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