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シャワーを浴び部屋に戻ってくると、三条は膝を抱えてちびちびと水分を摂っていた。
いまだ遠慮ばかりの三条。
事前にしっかりと水分を摂るように言っておいて良かった。
濡れた襟足を乱暴にタオルで拭い声をかける。
「遥登、隣良いか」
「はい」
シャワーを浴び律儀にベッドから降りて水分を摂っていた三条の隣に並び、同じ物を飲む。
余程喉が乾いていたのか半分程を一気に飲んでしまった。
ふーと息を吐きながらなんとなく隣を眺める。
湯上がりだけではなく赤くなった首や耳。
顔も赤いが、疲労の色が強いという訳でもない。
袖から覗く赤みも明日にはひくだろう。
滅茶苦茶にヤりまくったから心配していたが、細くても体力もあるし大丈夫そうだ。
寝かせてやりたいが生憎明日も平日。
外泊させるには些かばつが悪い。
確か、明日の授業は体育はない。
それがせめてもの救いだ。
「疲れたか?」
「…あ……大丈夫、です」
「若けぇな。
やっぱ高校生はすげぇよ」
「あの……そういう意味では…」
困った様に眉を下げる三条をそっと撫でた。
まだ事後の敏感な身体に火を付けてしまえば本当に返せなくなってしまう。
スイッチの入った三条はとても淫らに此方を見詰め甘い声で名前を呼びながら強請ってくる。
あれには勝てない。
理性なんてのは恋人の前では一息で消える蝋燭の火より弱いものだ。
そっと触れるだけが我慢しなければ。
「そうだ。
一緒に写真撮っても良いか」
「あ、はいっ」
三条も長岡も着替えてしまったが、それでも嬉しそうに頷いてくれた。
あのスーツはまた着る事もあるだろう。
スーツの写真はその時に撮る事で許して貰えるだろうか。
カメラを起動させ2人が収まるように調節していると、頭がコツンとぶつかった。
すぐに顔を見合わせる。
「悪い」
「俺こそすみません。
折角ならくっ付いて撮りたいなって…」
同じ事を思っていた事に嬉しくなる。
単純だ。
だけど、嬉しくない筈がない。
年甲斐もなくそんな初な事で笑いあう。
「俺もそう思って頭くっ付けた」
ころころと笑う三条と今度こそ写真を撮り、ファイルを2人の写真で満たしていった。
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