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「お待たせ。
烏龍茶で良いか」
「ありがとう。
あ、蓬ちゃん」
「着いてきたのかよ。
ほんと遥登好きだな」
ドアを開け長岡の足元から黒い猫がととっと此方へやって来た。
またも脚に頭を擦り付けてマーキングしている。
「悪いな。
後でコロコロ貸すから」
「気にしなくて良いよ。
こんな可愛い子に好かれて嬉しいって。
ね、蓬ちゃん」
頭を撫でるとゴロゴロと喉を鳴らした。
素直な愛情表現がとても可愛らしい。
途中のコンビニで購入したお菓子も開けてダラダラとゲームをする。
コースを選ぶ隙にキスをされたり、首のにおいを嗅がれたり、恋人同士の触れ合いも同様に。
だが、次第にキスの時間が長くなっていく。
部屋を満たす空気は恋人同士の甘いもの。
もう隠す必要はない。
ちゅ
「いー顔」
「はず、かし…」
「俺で感じてる顔してる。
すっげぇ好き」
繰り返されるキスに固くしていた身体から力が抜けていく。
気持ちが良い。
すごくしあわせだ。
三条からも、はむっと唇を噛めば長岡は嬉しそうに目を細めた。
「積極的じゃん」
「たまには…するよ……」
「いつもも好きだけど、そういうのもすげぇ好き」
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