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「っ………、」
途中、下校中の高校生とすれ違い、思わず身を縮める。
「………」
「、………」
チラリと横目で佐々木を見上げる。
佐々木は少しだけ口角を上げ、楽しそうに僕の前を歩いている。
完全に、関わってはいけない種類の人。
僕も大概だけれど、佐々木はヤバい匂いしかしない。
でも、ここまで来たら……もう腹を括るしかない。
辺りが薄暗くなる頃、佐々木が小さめのビルに入っていった。
「わ……」
ラブホなんて行ったことがないから、正直新鮮な気持ちだ。
休憩、宿泊………と書かれたドア横の看板を見つめる。
「初めて?」
「……はい、まあ…」
少し濁して答えると、面白そうに笑う佐々木。
写真パネルを見ながら、派手目のところに入る?と聞いてきた。
「ふ、普通のところがいいです……」
「そんなこと言わずに。ほら、よく見てよ」
肩に手を添えられ、パネルの前まで連れてこられる。
「見て……SMだって。小さいところなのにこの拘束具置いているの、凄くない?」
「やっ、……ちょっと、普通のところでいいですって……」
人気はないけれど、見るからに怪しい雰囲気と、ここがセックスをする場所だということもあり恥ずかしい。
俯いて離れようとした僕の上で、クツクツと愉しげに笑う声が聞こえる。
「……フッ」
「う、やぁっ、」
生暖かい風が耳を擽り、思わず阿呆な声を発してしまった。
「アハハッ」
「な、何するんですかっ……早く決めてください」
っこの、、、。
羞恥で顔に熱が集まる。
僕の耳に息を吹きかけた佐々木は、ニコニコすると、普通のところを選んでくれた。
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