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紫先輩に引っ張られて着いた屋上。
屋上で昼休みなんてアニメと漫画の世界だけだと思ってたから嬉しい。これが東郷先輩からの呼び出しじゃなかったら数倍嬉しいのに…。
「りっくーん、キノコくん発見したよぉ〜」
バーン!と屋上のドアを気持ちよく開ける紫先輩。
やめてよもうちょっと心の準備ってもんがさ、…。
視界に入った東郷先輩はめちゃくちゃ怖い顔して煙草をふかしていた。
屋上×ヤンキー×煙草って王道過ぎて目眩してきたよ。昭和かよマジで!!!
「3分遅刻だけど村瀬が一緒だから許してやる」
「…アリガトウゴザイマス」
下げていた視線を上げてお礼を言うと東郷先輩から少し離れた所にこれまたカラフルな頭の人がいるのに気付く。
どうせ東郷先輩のフレンズだろ?
「…陸…その子、誰」
そう言った先輩の頭の色は青色、が少し色落ちした様な感じ。その人は煙草吸ってないけどピアスが痛そうなほどバチバチに開いてる。攻撃力高めのメンヘラ粘着系タチ彼氏じゃん。
「キノコ」
「…きのこか。変な名前。」
「納得しないでください紀野佑茉です」
東郷先輩の発言になんの疑問も持っていない感じで納得した青髪先輩に思わずツッコミを入れてしまう。
この人もアホなのか…?まともそうだと思ったのに。
青髪先輩は『普通の名前あるじゃん。』と言ってクスリと笑う。
「ゆうま、変な先輩に絡まれて怖いね〜こっちおいで」
青髪先輩は自分が座っている横をぽんぽんとたたく。思わず紫先輩もとい村瀬先輩を見上げるとニッコ!と笑い腕を解放してくれたので恐る恐る近寄って腰を下ろす。ここで断ったら俺は多分生きて帰れない。
「…えっと、失礼します」
「これあげる」
「えっ」
青髪先輩から膝の上に差し出されたのは多分購買のメロンパンとパックのミルクティー。
「いいんですか?俺大好きなんです!!」
「お詫び。そこの金髪がすぐ呼び出したから昼食ってないよね?」
村瀬先輩と話してる東郷先輩。
青髪先輩に隠れて小さくうんうんと頷く。東郷先輩に見られたら一発殴らせろ…とかなりそうだし。
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