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青色の隣は桃色。
男の子の隣は女の子。
王子様の隣はお姫様。
それが普通で当り前。
そんな毎日が息苦しかった。
自分は頭のおかしいはみ出しもの。
可笑しいことに気付かされたのは小学生の頃。
「椿くんって好きな子とかいるの?」
同じ歳の女の子からの質問だった。
この時はまだ好きという感情も知らなかったから、かっこいいなと思ってる男の子の名前を言ってしまった。
「椿くん変!!男の子が好きなんて」
それからあっという間にクラスに広まってしまい、ボクは頭のおかしい子と認識されるようになった。
いつからか、心を箱の中にしまい蓋をして。
そうすれば誰からも傷つけられずに、傷つけずに。
だから、高校はボクの事を誰も知らない、誰もいない所を選んだ。
家族からもあまり良い目では見られてなかったから寮に入るのも、反対されることは無かった。
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