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けれど桐谷くんは少しづつ変わっていってしまった。
授業が終わり部屋へ戻ると、金曜日は必ず左側のベッドに女の子が居る。
夜になると女の子の少し上ずった声と、桐谷くんの吐息混じりの声が聞こえてくるようになった。
そんな二人を見たくなくて、声を聞きたくなくて自分のベッドに潜るけど、同じ部屋のたった机一個分の距離は近すぎて、それと同時に男の子を恋愛対象として見る自分が酷く醜く感じた。
いつしか、こんな噂が広まるようになった。
毎週金曜日、男子寮の2階1番奥の部屋で花の名前を持つ女の子は愛される。
また今日も隣から甘い囁きが聞こえる。
今日の女の子の名前は桜。
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