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自身の熱は収まったものの、変な汗をかいてしまったのでシャワーを浴びることにした。
シャワーから出てのんびりしていると1時間はあっという間だった。
料金を払い外へ出るとスっと冷たい風が通り抜ける。
外は真っ暗だが、街灯がギラギラとしていて人も多く歩いていた。
金曜日だからかスーツを着た人がよく通る。
そんな中制服のぼくは少し浮いた存在だった。
寮へ着くと警備員さんに適当に嘘をつき中へ入れてもらった。元々外泊届を出していたから特に叱られることもないだろう。
ゆっくりと階段をのぼり長い廊下を歩く。
もし桐谷くんと女の子が起きていたら嫌だ。
会いたくない。
二人でいるところを見たくない。
すぐに扉の前まで着いてしまった。
ふっと息を吐くとゆっくりドアノブを握る。
中を開けると真っ暗だった。
良かったと安堵し部屋へ入るとカーテンから漏れる月明かりに照らされた桐谷くんが立っていた。
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