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そのうち、とんでもない方向へと会話が進んでいく。
もちろん俺には丸聞こえ。
「でもさ、石倉さんってやけに逢坂くんに構うよね?なんで?」
「あーお気に入りっぽいよねえ?」
「なんでだろうねー?」
俺は思いっきり咳き込んでしまった。
女性社員たちは俺には聞こえていないと思い込んでいるようで、俺の方を見ながら3人でいまだにひそひそと話をしている。
は?
俺が石倉さんのお気に入り?
周りにはそんな風に見られているのか?
いやまあ、たしかに気に入られてはいそうだけど。
そんな露骨な感じするか?
よく構うって……いやまあ、鬱陶しいほどに声はかけてくるけども。
そういう噂が立つのも面倒なんだけどな……
俺はとにかく目立つことが嫌いだ。
一度そのことを石倉さんに言ったら「それは無理だろ」とバッサリ切られたのだが……
あの人が俺に構わなきゃ俺は目立つことなく、地味に仕事ができる。
そもそも俺は人付き合いが苦手なんだよ……
「はあ……」
また俺の口から盛大なため息が漏れた。
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