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恋人からのメール
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伊吹さんと別れ、部屋に入りぼーっと立ち尽くす。
「俺に、彼氏が…」あまりに展開が早く、
ありえないと思っていたことだけに
頭がついて来ない
別れる直前に伊吹さんが連絡先を入力してくてた。
連絡先を見ると「伊吹 奏司」の名前。
備考には『恋人』とまで書いてある
恥ずかしくなるが、現実がそこにある
突然、その恋人からのメールが来た。
「まさか付き合えると思わなかったよ、けど嬉しい。ありがとう梛樹くん。
梛樹くんが辛いことがあったらいつでも相談してよ!
恋人なんだから、なんでも聞くよ。 」
『恋人』というフレーズにドキっとする。
本当に俺に彼氏が出来たんだ…
実感が湧くまでまだ時間がかかりそうだから
先にメールの返事をする
「ありがとうございます伊吹さん。」
…どしよ
なにを言えばいいのかわからない
伊吹さんが付き合おうと言ったのは、
ただ相手がいないから
そんなネガティブな考えが頭を支配して、それ以上のことが浮かばなかった
時間をかける方が悪い気がして、それだけを送信した。
少しするとメールの受信音がした
「突然彼氏が出来たって困るよね(笑)
不謹慎かもしれないけど、梛樹くんが泣き顔が可愛くと思えて、守ってあげたいって思ったんだ。
それが友達じゃなくて、恋人として、
側にいたいって思ったんだ。
僕は梛樹くんを好きになったんだ。」
たったあれだけの俺のメールで、
俺の全てを見通していたようで驚いたが
同時に嬉しくもなった
「俺を好きになってくれたんだ…」
今度は嬉しくて泣きそうだった
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