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「は!?」
驚愕に目を見開く俺をよそに、変態野郎はゆっくりと四つん這いで近づいてくる。
正直いってかなり怖い。
「朝やったばかりだから、たぶん痛くないと思うよ。朝より気持ちよくなれるかも」
ニコニコと笑みを向けながら、その口から出てくる言葉は笑顔とは不釣り合いのものばかり。
だが、その目は本気だった。
「い、いやいやいやっ..!!」
顔を青に染めながら、俺は両手をブンブンと横にふる。
頭おかしいよ、こいつ!
美形のくせにどうかしてる!
「ちゃーんと優しくしてあげるから」
「いやいやいやいやいやっ」
「あ、それとも酷くしてほしいの?」
「いやいやいやっ、そういう問題じゃないし!」
まったく引く気のないらしい変態に、逃げ場を失う俺。
「ふふっ、つーかまえたっ」
嬉しそうに微笑んだ彼に、肩をがしっと掴まれる。
俺は、一瞬走った痛みに顔を歪めた。
痛い痛い!力強すぎっ。
だが、そんなこと言っている場合ではい。
目の前には、正に赤ずきんちゃんを喰わんとする狼の目をした変態。
「ひっ..、まてまて!話せばわかるっ!!」
俺の言葉を無視して、彼の手は俺の首筋をつつつ..となぞる。
それだけで、俺の身体はビクビクと反応してしまう。
きっと、今朝の余韻が残っているのだろう。
このままで非常にまずい。
ダラダラと身体中から冷や汗が流れる。
「ま、まて..、やめろって..」
恐怖に引きつる俺を、救ったのは...
ぎゅるるるるるぅ..
「......」
「.............」
空腹を訴える俺の腹の虫だった。
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