アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
それから何とか二人を落ち着かせて、3人仲良くリビングでくつろぐ。
「久しぶりにこの部屋来たけど、やっぱおもんないな」
「...文句あるならさっさと出ていって構わないよ」
「..文句なんてアリマセン」
いや、ちょっと嘘ついた。
3人仲良く、なんてあんまりしてない。
蛍汰の機嫌はみるからに悪いし、美琴さんもそれに萎縮してるって感じだ。
この二人、実はすごく仲が悪いんだろうか。
いや...、蛍汰が一方的に嫌ってるっていうのもあり得る。
美琴さんいい人だし。
「理人さんはまだ帰ってこないの?」
「理人マイペースやからなぁ」
「あー、野良猫に餌やりながら来てそう」
「猫好きやからなぁ」
「大丈夫?なんかお前のこと忘れてそうだけど」
「...それ笑えへんわ。まぁ、忘れられてたら今日はお泊りやな」
「しばかれたいの?」
険悪なムードかと思えば、ほのぼのとお茶をすすりながら仲良く喋り出す二人。
いや、実は結構仲良しなのか?
気が置けない仲だからこその暴言なのか。
「優真ぁ、蛍汰が俺をいじめるぅー」
誰の真似なのか、妙にくねくねした動きで腕を絡めてくる美琴さん。
さすがにぞわっとした。
「美琴さん、何してるんですか」
「んー?いや、俺も優真と仲良くなりたいなぁと思ってな」
「この腕いりますか?」
「これはあれや、サービスや」
どんなサービスだ。
呆れ半分に美琴さんを見れば、彼の目は蛍汰の顔を見つめてキラキラと楽しそうに輝いている。
何をどこから見ても楽しんでる。
何を楽しんでるかって..決まっているじゃないか。
「美琴、今すぐ優真から離れてくれる?」
「嫌に決まってるやん?これから仲良しさんになるんやから」
「...優真、その人腕折っていいよ?」
「は!?そんなのできるわけないだろ!」
「優真ぁー」と微笑みかけてくるこの人は、ニコニコと笑みを浮かべながら青筋をたてる蛍汰の反応を全力で楽しんでる。
(美琴さん、殺されないといいけど)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
39 / 93