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終わりまして、
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「ん、んん...っいっ..」
意識を浮上させた俺は、形容することのできたい痛みに襲われて目を覚ます。
少し身体を起こしただけで響く腰を中心にして広がる鈍痛と身体中を支配するダルさ。
原因なんてたった一つしか思い当たらない。
「〜っ...っ、」
思い出せば思い出すほど、じわじわと顔中が熱くなる。
頭から火がでそうだ。
所々理性が吹っ飛んでいて記憶が曖昧だけれど、さっきから休むことなく訴える痛みが何よりの証拠。
あんなに乱れて、あんなことを口にして...。
あれじゃ蛍汰にバカにされても文句が言えない。
(あんなの絶対俺じゃない!)
だいたい蛍汰が無理やりヤるのが悪いんだ!
思い込ませるように心中で叫ぶけど、羞恥は全然消えてくれない。
「...てか、今何時だよ」
今日は平日だから普通に学校だってある。
ふと気になってキョロキョロと時計を探していると、何かに優しく腕を掴まれた。
「まだ6時過ぎから、優真はまだ寝てていいよ」
「え、っ、」
バッと視線を下げれば、そこには優しげに微笑む蛍汰がいる。
「おはよ、優真。身体大丈夫?」
本気で心配しているかのように眉を下げて、身体を労わる蛍汰に、逆にふつふつと怒りがこみ上げてきた。
「っ、大丈夫なわけないだろ!あ、あんなに..っ..激しくされて..っ、俺は嫌って言ったのに!」
「でも優真すごく気持ち良さそうだったけど」
「そ、れは..っ!お前がしつこいから!」
「最後の方は自分から腰振って俺のこと離してくれなかったよね?」
「っ、そ、そんな記憶ない!!」
まるで尋問でもされているかのような、優しくて逃げられない問答。
こっちが怒っているはずなのに蛍汰に辱められている気がして、プイとソッポを向けば、腕を引かれ蛍汰の下に倒れ込んでしまう。
「..覚えてないなら、もう一回する?」
「っ、な!ふ、ふざけるなぁっ!!」
ピヨピヨと小鳥が鳴く早朝に、俺の怒号が響いた。
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