アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
中庭の密会
-
「ごめんね、いきなり呼び出しちゃって」
「ぜんぜん大丈夫です」
わざわざ教室まで来てくれた理人さんに連れられ、俺は人影のない中庭のベンチに座っている。
「昨日お家帰れなかったんだけど、結城くんとちゃんとお話しできた?」
十中八九そうだろうとは思ってたけど、やっぱり話の内容は蛍汰のことみたいだ。
「喋るくらいは、まぁ..。すごくぎこちないですけど」
「あ、やっぱり?ふふふっ、初々しいなぁもう!」
両手で頬を包みながら幸せそうに微笑む理人さん。
初々しいって何がだろう。
キョトンとした目で理人さんを見つめてると、俺の視線に気づいたらしい彼はいかんいかんと咳払いを一つした。
「まぁ、何ていうか今日はね名誉回復っていうか一応フォローしておこうかなって思って来たんだ」
「?、」
「今回の件は僕たちにも非はあるしね」
「...はあ」
いまいち理人さんの言っていることが理解できない俺。
それが顔に出ていたのか、理人さんはクスっと笑ってから一つ一つ話してくれる。
「優真くんはさ、もう結城くんのこと嫌いになっちゃった?」
「え、いえ...。昨日は本当にムカついたっていうか..、裏切られたって思ったんです。だけど、嫌いにはなれなくて」
もう怒ってすらいないし、はやく前みたいに戻りたいと思ってしまうくらい。
「そっか、よかった。」
「よかった..ですか?」
「うん。よかった!僕ね思うんだ。結城くんは優真くんのことがすごく好きで、優真くんも結城くんのこと好きなんじゃないかって」
綺麗な笑顔で何の躊躇もなく爆弾を落としてくれた理人さん。
「っ、な、あり得ないです!」
俺があんな変態好きになるわけないし、蛍汰だって...。
だいたい俺たちどっちも男だし!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
67 / 93