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生徒会役員6〜蕪木視点〜
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声をかけて来たのは、望月会長の親友の坂本圭吾先輩だった。
望月会長のこと知りたくて調べたから、いつもと言っていいほど会長と一緒にいるこの人のことを、僕が知らないはずがない。
こんなに近くで見たことなかったけど かなり不良っぽくて怖い………。
どうやって望月会長と仲良くなったんだろう…………。
この人と話しているときの会長はホントに楽しそうで………羨ましいと思った。
あの笑顔を見て、いつもの笑顔は作りものなのだと気が付いた………
本当の笑顔を見てしまうと、僕にも見せて欲しい、僕だけに見せて欲しい、なんて思うようになって………
恥ずかしい話、会話もしたことすら無いのに独占欲なんか持っちゃってて………
生徒会………会長は望月先輩………
「おい、お前。やるのかやらないのかハッキリしろよ。」
やっぱり怖いな……
「えっ………と………」
言葉が出てこない……
まだやるとも決めてないし……
「…チッ…めんどくせぇな。」
圭吾先輩がホントに面倒そうに言った。
怖い!本当に怖い!!!
望月会長は一体この人のどこを見て仲良くなろうと思ったんだ………
うーーーーん………………
「よし、決めた。お前は書記だ。」
「えっ!?!?」
この人何言っちゃってんの?!?!
僕まだ何も返事してないのに!!!
「書記なら慎也の近くで仕事できるぞ。喋る機会も1番多いと思うし。」
そう声をかけられて、僕はびっくりした。
な、なんでここで会長の名前が…?!?
まさかとは思うけど、僕の気持ち…知ってるの……??
でもこの人の言う通り、書記なら会長に1番近付ける………
ここで踏み出さないと一生関わりなんて出来ないし…………
「わかりました。書記、やらせていただきます。」
会長に、絶対、近づいてみせる!!
こうして僕は生徒会書記になることを決意した。
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