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兄さんのバイト7〜蕪木視点〜
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「はは、驚かせちゃってごめんね?でも最初から居たよー。」
ひどいなあ、とか言いながら頬をぷぅ と膨らませる北上先輩は本当に可愛いと思う。
「すんませんってばあ〜
てかなんで北上先輩がそんなコト知ってるんッスかー?そんな仲良くないッスよね?」
それは僕も思ったことだ。
もしかして2人は仲良いのかな………?
僕が知らないくらいだから、こっそりと仲良くしてるとか…………?
モヤモヤするなあ…。
「なんていうのかなあ…?僕、望月君に八つ当たりしちゃったことがあってさ」
「先輩八つ当たりなんてするんスか」
「そこはスルーしろよ、話が進まねぇだろうが。」
生徒会の活動が活発になって、僕は圭吾先輩が見た目と違って真面目だということに気がついた。
自分に割り振られた仕事を完璧こなすだけでなく、他の人たちがミスしたのを直したりしているのを 僕は知っている。
まあ、会長はミスなんてしないんだけど。
「その時に、好きな人が高校時代に生徒会長してた って言ってたんだ〜。」
はあ………スタイル良くて、性格も良くて、生徒会長をするくらい優秀で……年上。
これは勝てないよなあ……………
いや、会長の彼女になろうとか、そんなおこがましいことは別に考えてなんか……
あれ?僕は男だから彼氏になるのかな?
うーん……わかんないや……。
頭がぐるぐるしてる僕の横で三人は会話を続けてるけど、北上先輩の話題みたいだから全然入ってこない。
使い物にならない僕の耳に飛び込んできたのは
「離してくださいってば!!!」
っていう会長の怒声。
「会長!!どうしたんですか⁈⁈」
僕は普段出せないくらいの大声で叫びながら、生徒会室のドアを開けた。
視界に入ってきたのは
誰かに担がれた会長でした。
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