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嫌いなやつ3〜天谷視点〜
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いつもより来るのが遅い会長に呼びかけて会長が来たのはいいんだけど、
「みんなに紹介したい人がいるんだ。」
って、うぇ?なに?まさかまさか結婚相手の紹介…?!イケメン希望で!!!
「入って。」
会長が声をかけるとカチャリとドアが開いて入ってきたのは、、、
「はじめまして、こんにちは。」
にっこりと微笑む、
イケメンだぁあぁああぁあぁああ‼︎‼︎
「来週から教育実習をさせていただく、山地優征です。昔ここの生徒会長をしていました。聞きたいことがあったら何でもどうぞ。」
爽やかな雰囲気、柔らかい物腰、スラリとした体躯、威圧感のない高身長…………
会長より背が高い…
きたぁあぁあああああ!イケメンうぁあぁああぁあぁああ!!!!
「山地先生はどこの大学に?」
俺が萌え滾ってる間にどうやら話は進んでいたようで、進路関係の話になっていた。
蕪木クンが質問してるけど、興味ないのが何だか伝わってくる。
「K大だよ。知ってるかな?」
さらっと言いましたな。
「知ってるもなにも超難関国立大学じゃないですかぁ!すごいですっ!」
そうだよ、超難関国立校だよ、K大って…
そりゃ北上先輩もテンション上がるわー
ハイスペックすぎぃ……………
「すごいだなんてそんな…大したことはないよ。」
またにっこりと微笑む。
あ、この人……
受け答えとか雰囲気が会長に似てるなあ。
「山地先生は謙虚なんですね。」
蕪木クンは当たり障りのない返事する。
興味無いのはわかるけど、そりゃ駄目でしょーー………
目がさっきから会長のいる資料室ばっかり追ってる。
「ははは、そんなこと無いと思うよ。」
それでもにっこり返事する山地センセー。
「亮太くーん!ちょっとこっち手伝いに来てーーー!」
会長が蕪木クンを呼んだ。
「はいっ!いきますっ!」
う、わぁ………目キラキラさせてるよ…
尻尾が見える………
大急ぎで資料室へと向かっていった。
蕪木クンの姿が見えなくなってから、
「今の子、蕪木君、だっけ?」
またにっこりと微笑みながら山地センセが俺たちに問いかける。
「蕪木君がどうかしました?」
北上先輩が首を傾げる。
「慎也のこと好きだよね?」
え。
え??
えええええっ?!?!
いや、俺もわかってたけど!!!
なんでアンタそんなスグわかんの?!
………あ、俺も初対面で蕪木クンの恋心には気付いてたか…………
………わかりやすすぎ……
「ええっ?!?!そうなの?!?!そんなふうには見えななかったけど!!!」
俺の方をぐりんと向いて尋ねてくる北上先輩。
ほんっと鈍いなあ………
「俺にはわかんないッス、蕪木クンとはそんな仲良くないし………」
ホントはわかってるけど…初対面の人間相手に蕪木クンがホモとかそんな情報を与える必要はないよな。
どれだけそのカミングアウトがリスクを伴うか、身をもって知ってるから。
俺が勝手に話していいものじゃない。
「てか、仮に蕪木クンが会長のこと好きだったとしても、山地センセに何か関係あるワケじゃないデショ?」
ていうか慎也呼びだったな…どういう関係なんだろう……
「関係?なんで無いと思うの?」
……………顔は笑ってるけど………
「え…………?」
………瞳が笑ってないッスよ…
こ、怖えぇえええぇえ!!!!!
そうだ、忘れてたけど、さっきこの人……
「今の浩也だよな………?」
「だったらなに?おい、痛い、離せ。」
「俺からの電話には出ないくせに…」
とかいう会話を会長と繰り広げてたな…
ヤンホモ臭ハンパねえ……………
リアルヤンホモとか笑えねぇし……
会長逃げてマジで!!!!!!!!!
(ヤンホモ=ヤンデレホモ って意味で使ってます)
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